スタイリッシュなGPS電波ソーラーとして憧れる方も多いアストロン。
このアストロンは今、生活にありふれるクオーツ腕時計の祖ともいえる時計なのです。そんな腕時計界でも重要な存在のアストロンをその歴史とともにご紹介いたします。
世界初の実用クオーツ腕時計
アストロンが誕生したのは1969年12月25日。
煌びやかなゴールドケースに包まれた初代アストロンは全世界に衝撃を与えました。
この時代のクオーツ時計はロッカー程の大きさで持ち運びはもちろん、腕に乗せることを考える人はいませんでした。しかし、当時のセイコーがクオーツ腕時計を目指した訳は
「誰にでも正確な時間をもたらす」
という信念があったからです。
10年の歳月をかけクオーツの核である水晶、モーターの小型化、電力部の問題を解決してアストロンは発表されました。機械式時計の100倍以上の精度を誇るクオーツ腕時計は瞬く間に世界中で生産され、なんと1982年にはクオーツ時計が世界の生産高の半分を超えました。
セイコーのクオーツ時計の精度は世界的な権威であるスイス天文台の折り紙付き。
https://www.seikowatches.com/jp-ja/products/astron/special/story_qa50th_1/
1966年、1967年のヌーシャテル天文台コンクールで2位から5位、1位から5位を獲得しています。
狂わない時計の誕生
初代アストロン誕生から40年程たった2012年。セイコーは第二の革命を起こします。それが「GPS」です。現代の電子デバイスにおいて当たり前に使われるGPS。これが腕時計に搭載されたのは、ほんの11年前のことなんです。
GPSは米軍が1989年に人工衛星を打ち上げ、1993年に運用が開始。
世界中どこでも受信可能なGPSを腕時計に搭載するために立ちはだかった壁は、大きな消費電力でした。しかし、これは初代アストロンの時に乗り越えた壁と同じです。そのノウハウを活かして小型アンテナ、超省電力GPSモジュールを開発。
GPSによる時間補正によりアストロンは月差±5秒の高精度から、
なんと年差±5秒という超高精度へと進化を遂げました。
2012年発売のGPSを搭載した初の量産型腕時計 セイコーアストロン 「7Xシリーズ」
高精度の普及から、超高精度の普及へと過去を自ら乗り越え、「誰にでも正確な時間をもたらす」という共通の使命はより確かなものになりました。
現代のアストロン
アストロンのシリーズは大きく分けて初代のデザインを踏襲したオリジン、誕生から10年目という節目に登場した新デザインのNEXTER(ネクスター)があります。
- オリジン 18万円台~28万円台
セイコー アストロン オリジン GPSソーラー 5X SBXC063 ¥286,000-
カーブを描いたケース、張り出したラグ、細身のベゼルと初代アストロンのデザインを継承。しかしながら、最新の機能を盛り込んだ文字盤や磨き上げられたブレスレットからはスポーティさを感じられます。
- NEXTER 13万円台~33万円台
セイコー アストロン NEXTER シリーズ GPS ソーラーモデル SBXC147 ¥308,000-
セイコーアストロン NEXTER シリーズ 電波ソーラーモデル SBXY063 ¥132,000-
2022年に次世代のリーダーたちのためのデザインとしてNEXTERは誕生しました。一目でわかる特徴は美しいサファイヤガラスのベゼルでしょう。高級感に風格もプラスしてくれます。ケース素材は傷の付きにくい硬質コートを施したチタンを使用。ケースとブレスレットが一体となった構造、コンパクトでありながら低重心のケース、細かい調節が可能な短い駒を採用したブレスレットによって着け心地抜群です。
最後に
世界初の偉業によって誰もが認める技術力の高さを持つセイコー。
クオーツ腕時計の始まりであるアストロン、その意思を引き継ぎ現代のための機能が備わった一本と過ごしてみませんか。そんな、スタイリッシュな数々のモデルをぜひ店頭またはオンラインショップでお確かめください。
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